2022年10月頃、イラスト業界を揺るがす大変な出来事が起こりました。それは、人工知能(AI)が絵を描けるようになったということです。この時、当時初めて登場したDELL-EとNovel AIは大きな注目を集めました。 その後も様々なAIが画像を描いてくれるサイトが登場し、現在では実際の写真と見分けがつかないほどリアルです。 また、AI動画を作る試みも続いています。
このようにAI技術が急浮上し、NVIDIAの株価が300%急騰し、AI技術を利用して収益化が可能かどうかも注目されています。その一つとしてAIルックブックというチャンネルが登録者10万人を達成し、AI画像だけでもYouTubeで収益化が可能かどうかについて注目されています。この記事では、実際に収益を生み出すことが可能なのか、可能であれば、どのくらい稼ぐことができるかを紹介します。
第1難関 – Youtube収益化の承認
YouTubeの収益化のためには、チャンネル登録者1,000人と公開動画の有効視聴期間が4,000時間を超えるか、公開Shorts動画の有効視聴回数が1,000万回を達成する必要があります。しかし、これはあくまで最低限の条件として、YouTubeチャンネルの収益化ポリシーを遵守し、独創的なコンテンツでなければ、YouTubeの収益化承認ができません。
AI画像は、YouTubeの収益化ポリシーのうち、「自動的に生成されたコンテンツまたは基本的なテンプレートを使用して作成されたコンテンツでチャンネルを構成してはならない」と「説明、解説、教育的価値がほとんどまたは全くない画像のスライドショーやスクロールテキスト」に違反します。 また、YouTubeのコミュニティガイドに過度の露出や性的なコンテンツのポリシーに違反するかどうかがあり、実質的にAI画像だけでYouTubeの収益化の承認を受けることは困難と思われます。
第2難関 – 黄色のアイコンを避ける
もし他のコンテンツでYouTube収益化承認を受けたり、運良くAI画像だけで、収益化に成功したとしても、第2の難関が残っています。通常、AI画像や ルックブック映像のうち、再生回数が多いのは過度の露出がありますが、このようなコンテンツは、YouTubeのシステムによって非常に高い確率で黄色のアイコンを受けます。黄色のアイコンが表示されると、収益化ができないわけではありませんが、通常の10分の1の収益になります。
第3難関 – コミュニティガイド違反
最後に、AI画像、ルックブックに関連する映像は、コミュニティガイドの「過度の露出や性的なコンテンツに関するポリシー」に違反し、警告を受ける可能性が高いです。 一部抜粋して説明すると、性的満足のための性器、胸、またはお尻の描写が衣服の着用の有無に関係なく禁止されています。90日以内に合計3回警告を受けると、コミュニティガイド違反でチャンネルが削除されるので、黄色アイコン動画が溢れる状態でチャンネルを運営しても、いつ潰れるか分からないという不安感があるのは仕方ありません。
それでも希望はある
AIルックブックのように単純にAI画像を生成して動画をアップロードする人なら、実際の収益化は難しいですが、それでも希望はあります。AI 画像を生成する様々な攻略についての動画をアップロードしたり、性的な部分で勝負するのではなく、アイデアと技術的な部分でAI画像の動画を制作すれば、十分に高い収益を生み出すことが可能です。
また、YouTubeではプロンプトを入力してAIが生成した動画や画像をショーツの背景に追加する機能を発表し、AI技術で映像を制作することに対して受け入れられることが予想され、未来は決して暗いものではありません。 他にも、YouTubeのチャンネル登録者やアップロードされた作業物を元にフリーランスサイトから依頼を受けて収益を得たり、Patreonのようなサイトでスポンサーを獲得することで収益を得ることもできます。